ソニックに格安で乗る方法まとめ
博多、小倉〜別府・大分を結ぶ列車が、JR九州の特急「ソニック」です。博多と大分の間を約2時間で結びます。日豊本線の大分以北を走る主力列車です。特急「ソニック」に安く乗る方法はいくつかありますので、わかりやすく解説していきましょう。
ここでは、博多〜別府・大分を主な例にとりますが、その他の区間でも同じような方法が使えます。
「ソニック」の運賃・料金
特急「ソニック」の通常価格は以下の通りです。
区間 | 普通車自由席 | 普通車指定席 | グリーン車 |
---|---|---|---|
博多〜小倉 | 1,830円 | 2,360円 | 2,880円 |
博多〜中津 | 3,420円 | 3,950円 | 5,020円 |
博多〜別府 | 5,150円 | 5,680円 | 6,750円 |
博多〜大分 | 5,150円 | 5,680円 | 6,750円 |
博多〜佐伯 | 6,800円 | 7,330円 | 9,370円 |
小倉〜中津 | 1,970円 | 2,500円 | 3,020円 |
小倉〜別府 | 3,780円 | 4,310円 | 5,380円 |
小倉〜大分 | 3,780円 | 4,310円 | 5,380円 |
小倉〜佐伯 | 5,150円 | 5,680円 | 6,750円 |
まず、大人1名が通常期に特急「ソニック」の 普通車指定席で博多〜別府・大分に乗車する場合の運賃・料金は片道5,680円(往復11,360円)です。この価格を頭に入れておきましょう。
「ソニック」の正規運賃・料金表はこちら
→「ソニック、にちりんのJR料金表」
2枚きっぷ
特急「ソニック」を使うなら、まずは「2枚きっぷ」が第1選択肢になるでしょう。
「2枚きっぷ」きっぷはJR九州が販売している回数券タイプの格安チケットです。乗車券と特急券がセットになっている2枚綴りの割引きっぷです。往復で使うのが一般的ですが、同じ方向に片道ずつ2回使っても構いませんし、2人で同時に片道利用しても構いません。
価格は激安で、博多(福岡市内)〜別府・大分まで2枚6,600円。片道あたり3,300円です。原則として指定席が使えますが、ピーク時期(3/21~4/5、4/28~5/6、7/21~8/31、12/25~1/10)は自由席のみ利用可で、指定席券は別途料金が必要です。
とても使いやすく割安なチケットです。有効期間は1ヶ月です。
区間 | 2枚きっぷ | 1枚あたり |
---|---|---|
博多〜小倉 (自由席) |
2,940円 | 1,470円 |
博多〜行橋 (自由席) |
4,400円 | 2,200円 |
福岡市内〜別府・大分 (指定席) |
6,600円 | 3,300円 |
福岡市内〜佐伯 (指定席) |
10,900円 | 5,450円 |
北九州市内〜別府・大分 (指定席) |
6,600円 | 3,300円 |
九州ネットきっぷ
「九州ネットきっぷ」でも「ソニック」に安く乗れます。「九州ネットきっぷ」は、「JR九州ネット予約」で利用できるネット限定の割引きっぷです。乗車券と特急券がセットになっています。
価格は「2枚きっぷ」の1枚あたりと同水準ですが、やや安くなっています。博多〜別府・大分が片道3,150円です。「2枚きっぷ」と違って、「九州ネットきっぷ」はピーク時でも指定席が別途料金不要で利用できます。また、列車の予約はきっぷの受取前であれば発車前まで何度でも変更可能です。きっぷの受け取りは、JR九州の各駅で、当日まで行えます。
一方、出発地点が「博多」であり、「福岡市内」でない場合があります。したがって、博多駅以外の福岡市内駅を使う場合は、「2枚きっぷ」のほうが割安になることもあります。
日豊本線の途中駅までの設定も多く、博多〜中津、柳ヶ浦、杵築、亀川、臼杵、津久見、佐伯などへの設定もあります。「2枚きっぷ」は途中駅までの設定に乏しいので、これらの駅を利用する場合は「九州ネットきっぷ」の価値は高いでしょう。
「ソニック」を片道のみ利用する場合や、ピーク時に指定席を利用したい場合も「九州ネットきっぷ」は利便性の高いきっぷです。ただし、販売枚数に制限があります。
区間 | 普通車指定席 | グリーン車 |
---|---|---|
博多〜小倉 | 1,470円 | 2,420円 |
博多〜中津 | 2,880円 | 4,380円 |
博多〜別府・大分 | 3,150円 | 4,650円 |
博多〜佐伯 | 5,130円 | 7,600円 |
小倉〜中津 | 1,940円 | 2,890円 |
小倉〜別府・大分 | 3,040円 | 4,540円 |
小倉~佐伯 | 5,130円 | 6,630円 |
九州ネット早特3
「九州ネット早特3」は、「九州ネットきっぷ」の早割版で、さらに安く特急「ソニック」に乗ることができます。「九州ネット早特3」も、「JR九州ネット予約」で利用できるネット限定の割引きっぷです。乗車券と特急券がセットになっています。基本的なルールは「九州ネットきっぷ」と同じです。購入期限は乗車日の3日前(23:00)までです。
価格は博多〜別府・大分が2,550円です。「ソニック」関連では博多・小倉〜別府・大分のみの設定で、日豊本線の途中駅までの設定はありません。
区間 | 普通車指定席 | グリーン車 |
---|---|---|
博多〜別府・大分 | 2,550円 | 4,050円 |
小倉〜別府・大分 | 2,500円 | 4,000円 |
eきっぷ
「eきっぷ」は、JR九州のクレジットカード「JQカード」の会員向けに発売される割引特急券です。
eきっぷは特急券のみなので、「ソニック」に乗るには、別に乗車券を購入する必要があります。以下の表の価格は、乗車券を通常価格で購入した場合の合計価格です。
JR西日本のインターネット予約サイト「e5489」でもeきっぷを購入できます。e5489でeきっぷを購入する場合、クレジットカード「J-WESTカード」会員になっている必要があります。
区間 | 普通車指定席 | グリーン車 |
---|---|---|
小倉〜別府・大分 | 3,780円 | 5,280円 |
博多〜別府・大分 | 5,150円 | 6,650円 |
新幹線の乗り継ぎ割引は廃止
山陽新幹線と特急「ソニック」を小倉駅で乗り継ぐ場合、かつては「乗り継ぎ割引」が適用されました。しかし、現在この制度は廃止されています。このため、本州から山陽新幹線で小倉に至り、「ソニック」に乗り継ぐ場合は、両社の特急料金を単純合算します。
「大分往復割引きっぷ」などは廃止
京阪神との往復用として、「大分往復割引きっぷ」「大阪往復割引きっぷ」「京都往復割引きっぷ」「神戸往復割引きっぷ」がありましたが、2021年3月に廃止されています。
「ソニック」号の格安チケット、割引きっぷまとめ
特急「ソニック」の格安チケットの基本は「2枚きっぷ」と「九州ネットきっぷ」でしょう。どちらも価格はほぼ同じですが、「ネットきっぷ」のほうがやや安く、設定区間も多く、使い勝手は良好です。
早めに予約するなら「九州ネット早特3」があります。ただし、設定区間が限られています。