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格安レンタカーの上手な使い方

最近増えているのが格安レンタカー会社。基本料金は12時間2500円〜3000円程度で、大手よりも半額程度の破格値です。

こうした低価格レンタカーは魅力ですが、安いには理由があるものですから、借りるときには注意も必要です。ここでは、格安レンタカーの仕組みと、借りるときの注意点を説明します。

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格安レンタカーはなぜ安いの?

レンタカー

格安レンタカーはなぜ安いのでしょうか。まず、格安レンタカーはガソリンスタンドや自動車整備工場などが営業所になっています。これは、格安レンタカーはフランチャイズのシステムを活用しているからです。

つまり、ガソリンスタンドや整備工場が副業としてレンタカーを営業しているのです。副業のため、さまざまなコストを本業が負担できます。そのため、レンタカー費用が抑えられます。

車両も原則として中古車を使用しています。整備や洗車なども、営業所となるガソリンスタンドや整備工場が行いますので、その費用も抑えられます。

また、営業所がガソリンスタンドの場合、「満タン返し」の場合の給油も、そこで行うように義務づけられている場合も多くなっています。そのため、給油による利益も上げられます。

さらに、基本料金は低価格ですが、カーナビやFMトランスミッターなどのオプション料金は別途です。オプション料金は基本料金に比べると安くはありません。

カーナビ、トランスミッターは大手レンタカーでは標準装備ですが、格安レンタカーでそれを装備すると12時間4000円程度になり、大手レンタカーの割引料金との差はかなり縮まります。

免責補償も当然別料金で、1日1000円程度が標準的。大手レンタカーと同水準でとくに「格安」とはいえません。

さて、こういう価格の仕組みをしった上で、格安レンタカーを利用しましょう。以下、格安レンタカーを借りるときのコツと注意点を解説します。

車両の質を気にしない覚悟で

格安レンタカーは中古車両を貸し出すのが基本です。中古車両といってもいろいろあり、状態の良い車両もありますが、走行距離10万キロ超で、エンジンがへろへろみたいなクルマを貸し出されることもあります。どんなクルマが来ても気にしない、という覚悟は必要でしょう。

でも、車内の清掃はたいていきちんと行われていますし、走れば問題ありません。

長距離利用には用いない

中古車はエンジンが傷んでいますので、新車より燃費は悪くなっています。また、新しいクルマは古いクルマより、もともとの燃費性能が上がっています。そのため、格安レンタカーは基本料金は安くても燃費では大手レンタカーの新車に劣ります。

短距離利用なら気になりませんが、長距離利用するなら、大手レンタカーの新しいクルマを利用した方が、ガソリン代で有利になるかもしれません。また、古い車両での長距離利用には不安もありますので、格安レンタカーの使用は、短距離、短時間利用を原則にしましょう。

カーナビなどのオプションは付けない

カーナビのオプション料金は1日1000円程度。レンタカーの基本料金に比べると安くはありません。しかも、貸し出されるものは携帯型の小型カーナビのこともあります。

ならば、最近はスマホのGPSを使ったカーナビ機能がありますので、それを活用してみてはいかがでしょうか。車載電源を利用できる充電器を自分で用意すると、充電切れのおそれがなくなります。

利用前の傷チェックは念入りに

格安レンタカーでよく聞くトラブルが、「車体に傷が付いたので、修理費用を払え」などと返却時にいわれること。利用者が車体に傷を付けたのなら当然弁済しなければなりませんが、身に覚えがない場合もあるようです。

「傷を付けた」「いや、元からあった傷だ」というようなトラブルを避けるには、出発前に車体の傷チェックを入念に行うことが大事です。

レンタカー会社の提示する傷チェックの書類にサインするときには、細かい傷も面倒がらずに全て図に書き入れておきましょう。また、自分のカメラで車体の写真を撮っておくと安心です。

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送迎を受けるときは時間に余裕をもって

レンタカーを借りるときに、駅や空港に迎えに来てもらうこともあります。格安レンタカーの場合は、人手が限られているので送迎が迅速というわけにはいかないことがあります。

とくに、レンタカーを返却した後、駅や空港に送ってもらうときは注意しましょう。返却後速やかに送ってくれるとは限りません。飛行機の出発時刻ギリギリに返すことは避けましょう。

ガソリンは最終給油前に入れておく

ガソリンを指定給油所で最後に入れて満タン返ししてください、と言われることもあります。貸出場所がガソリンスタンドの場合は、そこが指定給油所のケースも多いです。ただ、指定給油所のガソリンの価格が高い場合もあるので要注意。ガソリン代が思わぬ価格にならないようにするためには、指定給油所に行く前に、安いガソリンスタンドでほぼ満タンにしておくといいでしょう。

返却時間は厳守しよう

大手レンタカーの場合は、返却時間を10分や15分遅れても大目に見てもらえることが多いです。しかし、格安レンタカーは遅延時の延長料金をしっかり取ります。そのため、返却時間は厳守しましょう。また、借りるときは、あらかじめ料金表を確認して、同一価格なら最長時間を予約しておくべきです。

店舗により格差がある

格安レンタカーは、フランチャイズ制度を取っています。そのため、フランチャイズ店舗によって対応に差があります。

いい店舗にあたると、車両の整備状況もよく、清掃もきちんとされていて、店員の対応も良いのですが、ひどい店舗だと、ぼろぼろの汚いクルマを貸し出され、あげく「傷がついた」などと返却時にトラブルが起こることもあるようです。

同一チェーンでもいつも同じサービスであるとは思わないように。あくまでもガソリンスタンドなどの「副業」である、という意識で利用しましょう。

初心者には向かない

格安レンタカーの車両は古いですから、ちょっとしたトラブルが起きる可能性もあります。また、タイヤの溝が十分にない場合もあります。さらにはカーナビがありません。

こうしたクルマでも、ベテランドライバーなら対処できるでしょうが、初心者にはちょっとつらいかもしれません。初心者は、最初はよく整備された大手レンタカーのクルマを運転した方が良いでしょう。

大手のキャンペーン価格とも比較しよう

格安レンタカーは安いとはいっても、カーナビと免責補償を付ければそれなりの価格になります。

大手レンタカーでも、免責補償付きのキャンペーンをしたり、会員価格で提供したりと、手頃な価格で借りられるプランを用意してきたりしています。車両の品質差も勘案して、大手との比較をした上で借りましょう。

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