JR東海株主優待割引券まとめ
JR東海には、株主向けの株主優待割引券(株主優待券)があります。株主優待割引券1枚で、JR東海エリアの運賃・料金が10%割引になります。2枚同時に使えますので、最大で20%割引になります。
以下では、JR東海の株主優待割引券の詳細について紹介します。
JR東海株主優待券で割引になるきっぷ
JR東海の株主優待割引券で割引になるのは、「運賃」と「料金」です。割引の範囲は以下の通りです。
【運賃】JR東海営業路線内の普通片道乗車券
【料金】JR東海営業路線内の片道の特急券、グリーン券および座席指定券(一列車に限る)
新幹線の場合、JR東海の株主優待割引券を利用できるのは、東海道新幹線のみです。JR西日本が運営している山陽新幹線や、JR東日本が運営している山手線などでは利用できません。
JR東海株主優待券のポイント
JR東海の株主優待割引券のポイントを簡単にまとめました。
- 優待券1枚で10%割引、2枚で20%割引。
- 有効期間は発行日から翌年の6月30日までの約1年間。
- 1枚の株主優待割引券を、運賃および料金のいずれか又は両方の割引に利用することができます。
- 株主優待割引の適用を受けるには、旅行開始前に駅の窓口などできっぷを購入する必要があります。
- JR他社の路線とまたがって乗車する場合は、他社路線のきっぷを別途購入する必要があります。
JR東海の株主優待券の入手方法
JR東海の株主優待割引券の入手方法は、「株主になる」か「金券ショップかヤフオクなどで購入する」のどちらかです。
株主になる場合は、100株以上を保有すれば株主優待割引券1枚をもらえます。ただ、100株を購入するには数十万円が必要ですので、優待券目当てに株主になるメリットはないでしょう。
金券ショップやヤフオクで購入する場合の相場は、1枚1,000円前後です。需給の関係で値上がりしたり値下がりしたりします。
どのくらい安いの?
普通運賃・料金との比較は以下の通りです。
◇のぞみ号(普通車指定席)
東京−名古屋 株主価格9,040円 通常価格11,300円 差額2,260円
東京−京都 株主価格11,330円 通常価格14,170円 差額2,840円
東京−新大阪 株主価格11,770円 通常価格14,720円 差額2,950円
株主優待券を1,000円で2枚入手した場合、たとえば東京〜新大阪なら950円お得になるわけです。
正直なところ、割引額はそれほど大きくありません。ですので、金券店で購入する場合は、新幹線回数券のばら売りなどとも価格を比較するといいでしょう。
また、JR東海のエリア外では使えませんので、ご注意ください。たとえば、通常のきっぷでは「東京都区内発〜大阪市内着」で利用できる新宿駅や大阪駅は、他社駅になりますので、JR東海の株主優待券では利用できません。
株主優待券で使えるのは、東京駅、品川駅、新大阪駅となります。名古屋市内は全てJR東海エリアですので、各駅利用できます。
JR東海株主優待券の使い方、買い方
JR東海の株主優待券を使ってきっぷを購入する場合、JR東海の駅窓口に行きましょう。株主優待券が使えるのは、JR東海の駅の窓口、「JR東海ツアーズ」です。
JR他社窓口、旅行会社、車内および精算窓口での取扱いはしません。
JR東海の株主優待券の書き方
JR東海の株主優待割引券には、「ご利用の際、下記の項目についてご記入ください」という記入欄があります。この記入方法がわからない、という方もいるようですので、簡単に説明しましょう。
「運賃」と書かれた欄には、実際に乗車する全てのJR線区間を書きます。たとえば、岐阜駅から東海道線に乗車して、名古屋駅から東京駅まで新幹線に乗る場合、「岐阜〜東京」と記入します。最初から名古屋駅に行って新幹線にのるだけなら、「名古屋〜東京」と記入します。
「料金」の欄には、割引の適用を受ける新幹線や特急の区間を書きます。上記の場合、「名古屋〜東京」の新幹線の割引を受けますので、「名古屋〜東京」と書きます。そして、下の枠では、利用する設備に○を付けます。指定席なら「東海道新幹線」の「指定」に○を付けます。在来線の欄は空けておいてかまいません。
「運賃」は、乗車する全区間、「料金」は乗車する新幹線の区間、と覚えておけばいいでしょう。