フェリー・船の利用法をわかりやすく解説!
列車やバスと違い、「フェリーを利用したことがない」という方も多いようですので、まずは基本的な利用法をご紹介しましょう。
1 路線、時刻を探す
定期航路はすべてJTBやJRの大型時刻表に出ています。また、インターネットサイトでも調べられますし、広告にあたってみるのもいいでしょう。
フェリーの路線は限られていますから、多すぎてどれを選んだらいいのかわからない!ということはまずありません。船の運賃・時刻表や各フェリー会社のパンフレット・インターネットなどで 必要な情報を入手しましょう。
2 等級を選ぶ
長距離フェリーの船室は特等、1等、2等などに分かれています。
一番安い2等は、カーペットにザコ寝が基本です。プライバシーはありませんが、昼間のフェリーならこれで十分でしょう。長距離航路の新型船では、2等でも雑魚寝ではなく全て寝台の場合も増えてきました。
一晩泊まる場合は、ベッドのほうが快適です。特2等や2等寝台、1等などを選びましょう。
各等級がどんな仕様なのかは、船会社のホームページに出ています。
画像:太平洋フェリー「ニューきたかみ」1等船室。同社ウェブサイトより
3 予約する
フェリーは、一般的に乗船日の2ヶ月前から予約ができます。クルマを載せない場合は、ピークシーズンを除いて、満席になることはまずありませんから、早期の予約は不要です。
ただし、特2等や2等寝台のような、安いベッド等級は満室になりやすいので注意しましょう。また、クルマを載せる場合は、早めの予約をしましょう。
予約は、フェリー会社の窓口や、旅行代理店でできます。ネット予約に対応している会社もありますが、飛行機などに較べるとIT化は進んでいません。
4 乗船する
フェリーに乗船するには「乗船手続き」が必要です。といっても、紙に住所と名前を書いて、乗船時に渡す程度のことです。出港30分前が手続き締切であることが多いです。
乗船前に食べ物や飲み物も買っておきたいところ。フェリーターミナルの売店などは小さいことが多いので、町中にいるときにコンビニに寄っておくことをおすすめします。
5 船内ですごす
長距離フェリーでは食堂、風呂のほか、ゲームセンターなどの娯楽施設が設けられている場合があります。
風呂は、水の量が限られているため、早めに入った方がきれいな湯を楽しめます。
食堂は営業時間が限られていますし、値段も高いことが多いので、そのつもりで。カップ麺の販売機が設置されているフェリーもありますから、それで済ますのも手です。
もちろん、事前に食糧を購入して持ち込んでも構いません。ただ、せっかくの船旅ですし、晴れた日ならデッキでビールでも飲んで楽しみましょう。
6 下船する
下船するときは乗船券の半券を渡す必要があります。
乗船券と半券の数が合わない場合は、「行方不明事件」として騒ぎになることがありますので注意しましょう。