「のぞみ」に格安で乗る情報まとめ
東海道・山陽新幹線の「のぞみ」号に安く乗れる割引きっぷや格安チケットは、あまりありません。とくに、JR東海は「のぞみ」号の安売りには慎重で、割引にあまり熱心でないためです。
ここでは、「のぞみ」号に少しでも安く乗るための方法を解説していきます。
EX早特
「のぞみ」に安く乗るなら、まずは「EX早特」を検討しましょう。3日前まで購入で、東京~岡山以西の山陽新幹線各駅の利用なら、大幅に割引があります。とくに、東京~広島や東京~博多など、距離が長い区間ほど割引率が上がります。東京~岡山、広島、新山口、博多などの設定があります。
東京~名古屋、京都、新大阪間には設定がありません。
利用には東海道新幹線のインターネット予約サイトである「スマートEX」の無料会員になる必要があります。
EX早特21ワイド
乗車日の21日前までの予約で、「のぞみ」が安くなります。東京、新横浜発着の東海道・山陽新幹線主要区間に設定があります。
利用には東海道新幹線のインターネット予約サイトである「スマートEX」の無料会員になる必要があります。上記「EX早特」よりも割引率は高く、東京~新大阪にも設定がありますが、席数や予約期間が限定となっています。
往復割引きっぷ+自由席
簡単なのにあまり知られていない「裏技」が往復割引+自由席のあわせ技です。
新幹線を長距離利用する場合は、JRの駅の窓口で「往復割引きっぷ」を購入して、正規料金で自由席に乗ると案外安いという、裏技というか、あまり知られていない正攻法です。
往復割引はJRで601キロ以上乗車すると往復の運賃が各1割引になるという制度です。たとえば、東京〜岡山の場合、運賃が片道10,670円。これが1割引ですから9,600円になります。つまり、片道あたり1,070円安くなります。
また、自由席を利用すれば「のぞみ」指定席より1,060円(東京〜岡山の通常期)安くなりますので、合計2,130円も安く乗ることができます。
たとえば、東京~岡山間は3日前まで予約の「EX早特」が設定されていますが、満席で取れなかったり、予定がギリギリまで決まらない場合は、「往復割引+自由席」も選択肢になるでしょう。
(例)東京〜岡山を「のぞみ」で往復する場合の片道あたりの値段(通常期)
- 正規運賃+指定席 17,660円
- 往復割引+自由席 15,530円
- EX早特 14,670円
乗車距離が長いほど、「往復割引」+「自由席」は効果が高くなります。東京〜広島、新山口などで「のぞみ」を利用するときは、激安になります。東京~新大阪、新神戸などは、600km以下なので往復割引はありません。
JR東海ツアーズ「日帰り1day」
日帰りで東海道新幹線を利用する場合は、JR東海ツアーズの「日帰り1day」というパッケージプランがあります。新幹線とキヨスクで使えるお土産券(1,000円程度)がセットになった日帰りプランで、東海道新幹線の主要区間に設定があります。
価格はたとえば東京〜新大阪で20,000円〜30,000円程度(時期による)と格安。「のぞみ号」も利用できます。
「のぞみ」を利用できる東海道新幹線のプランとしては圧倒的に格安なので、日帰り出張などにはオススメできます。JR東海ツアーズのホームページや店舗で販売しています。
e特急券
JR東海の会員制インターネット予約サービス「エクスプレス予約」の会員専用の標準的な割引チケットが「e特急券」です。割引価格のe特急券と通常運賃の乗車券をセットで使い、あわせて通常・運賃料金より7%程度安くなります。
金券ショップの回数券バラ売りより若干安い程度です。駅の窓口などでは購入不可。乗車当日の予約でも購入可。有料会員以外は使えません。
EX予約サービス
「エクスプレス予約」の会員専用のチケットレスサービスがEX-ICサービスです。通常運賃料金より7%〜8%程度安くなります。チケットレスサービス利用が条件で、駅の窓口などでは購入できません。
新幹線区間だけを利用するなら「e特急券」よりも安いですが、新幹線から在来線に乗り継ぐ場合は、「e特急券」を利用した方が安くなるケースが多いです。乗車当日の予約可。有料会員以外は使えません。
「のぞみ号」の格安チケット、割引きっぷまとめ
割引率が高いのは「EX早特21ワイド」です。東京・新横浜発着の主要区間に設定されているも強みです。ただし、21日前までしか買えません。
「EX早特」は列車時間帯の制約はなく3日前まで買えますが、設定区間が東京・新横浜~岡山以西などと限られています。
片道601km以上乗車するなら、往復割引がいいでしょう。区間を問わず利用できます。