「はやぶさ」に格安で乗る情報まとめ
東北・北海道新幹線の「はやぶさ」号は、東京〜新函館北斗間を走る全車指定席の新幹線列車です。日本の新幹線でもっとも速い列車で、最高速度は時速320km。便利で快適な列車ですが、割引きっぷや格安チケットは多くありません。
新幹線回数券も廃止されてしまったので、金券ショップでばら売りを買うこともできません。
ここでは、「はやぶさ」号に少しでも安く乗るための方法を解説していきます。
えきねっとトクだ値
JR東日本・JR北海道のウェブサイト「えきねっと」会員限定の格安チケットです。えきねっとは誰でも無料で会員になれます。「えきねっとトクだ値」は、片道の「乗車券+指定席特急券」がセットになっています。「新幹線eチケット」という形で発売されます。
東北・北海道新幹線の多くの駅間に設定がありますが、「はやぶさ」の場合は割引率は低く、だいたい5%程度割引に設定されています。価格は時期により多少変わります。予約は乗車日当日の午前1:40までです。列車・席数は限定です。
お先にトクだ値
「えきねっとトクだ値」よりさらに割引率の高いチケットが「お先にトクだ値」です。基本ルールは「えきねっと」と同じですが、「お先にトクだ値」は、13日前にまでに購入しなければなりません。
「はやぶさ」の場合は25%割引になっていて、「はやぶさ」でもっとも激安のチケットが「お先にトクだ値」です。席数はかなり少ないので、早めに予約しないと買いそびれます。
JR東日本株主優待券
東京〜八戸、新青森などの遠距離区間を利用するのに安くなるのが、JR東日本の株主優待券です。株主でない方も金券ショップで買うことができます。
JR東日本の株主優待割引券は、それを駅の窓口に提出すれば、引き替えに割引が受けられる仕組みです。株主優待券1枚につき、片道運賃・料金が4割引になります。
金券ショップでの相場は1枚4000円程度です。この価格で入手した場合、割引の価値が出てくるのは、東京〜盛岡以北でしょう。東京~八戸・新青森といった区間では、株主優待券が良いでしょう。
新青森~新函館北斗間はJR北海道なので、この区間を乗車する場合は、JR東日本の株主優待券は使えません。それでも、東京~新青森間を株主割引、新青森~新函館北斗間を通常価格で買っても、全体としては安くなります。
首都圏週末フリー乗車券
東北各地から東京方面への割引きっぷです。往復の普通列車のチケットと、東京エリアでのJR線乗り降り自由のチケットが付いています。
乗車券部分のみの大人の割引率は10〜15%程度で、特急料金を定価で買うと、全体で5~7%程度引きくらいになります。ただ、発地によっては子供の割引料金が激安なので、子供連れには向いています。
週末のみ有効で、前日までの販売です。特急券は別に買う必要があります。
週末パス
関東甲信越・南東北エリアのJR東日本エリアが乗り放題の割引きっぷ。週末のみの販売です。東北新幹線では東京~くりこま高原がフリーエリアです。乗り放題なのは普通列車だけで、新幹線に乗るには特急券が別途必要です。
価格は8,880円で、東京~仙台の乗車券に比べて片道あたり約25%割引です。特急券を含めると同区間で13%程度の割引です。
「はやぶさ号」の格安チケット、割引きっぷまとめ
割引率が高いのは、えきねっとの「お先にトクだ値」です。設定区間は限定されていますし、席数も限られていますが、「はやぶさ」のチケットとしては破格です。「トクだ値」もありますが、割引率は高くありません。
東京~盛岡以北の利用なら、金券ショップでJR東日本の株主優待券を使うのもいいでしょう。週末の往復利用なら、首都圏週末フリー乗車券や週末パスも活用できることもあります。
そのほか、東京エリアから乗車する場合、上野駅を利用すれば、東京駅を利用するより特急料金が210円安くなります。上野東京ライン・湘南新宿ラインや埼京線を使って大宮駅から「はやぶさ」に乗車すれば、さらに特急料金が安くなります。